教育委員会と意見交換会

今日の午前、茨城県教育委員会の不登校対策担当の方々とお話しする機会をいただきました。

 

私がお伝えしたの内容は以下となります。

 

塾では現在、中学生3名が平日の昼間塾に来て学習しています。

今年は6件の保護者からの個別相談がありました。そのうち4名は保護が望んでも本人が塾で勉強できる状況ではありませんでした。

過去に塾生が学校に行けなくなったケースもいくつかあります。しかし、塾は継続できているし、保護者とも信頼関係もできていたので、ある時期、進級や進学を機にリカバリーしています。塾というサードプレイスがあり彼らを支える大人がいて自己肯定感、自己効力感を落とさずに済んだからと考えています。

 

十代、特に高学年になれば保護者だけでは彼らの心の穴はうめることが難しくなります。同世代の仲間や他の大人の支えが必要です。しかし、一般には学校を離れてしまとそういうつながりが途絶えてしまい、孤立感と学校に行けないことで自己嫌悪にも落ちいってしまいます。そしてますます他人との関わりができなくなってしまいます。

 

また、不登校になると担任と保護者で解決策を講じることになる場合が多くなり、両者の負担も増加します。単年ごとに担任が変わることによる逆効果で学校と保護者の信頼関係が崩れることもあります。

 

かつて、クラスがいづらくなった生徒の居場所として保健室や美術室で担当の先生が支えてくれたケースもあります。シングルマザーで小学生が不登校になると子どもを放っておくわけもいかず仕事を辞めざる負えない場合がありました。

 

例えば、学校内に理解ある長期に支えてくれる校内フリースクールや担当者がいてくれて、保護者もこどもも頼れる居場所があれば不登校を減らすことができるように思います。

中学、高校では担任以外にも部活顧問や他教科の教師も関わります。場合によっては教師によるマルトリートメントが学校へ行きにくくしているケースもあります。サポートいただく先生が子どもや保護者の声を聴いていただき学校全体でも共有いただき改善にと取りくんでいただければと願っています。

 

県立高校では、出席日数不足の教科がでるとその時点で進級卒業ができなくなってしまいます。せっかく合格した高校を卒業できないというのは、その子にとって仲間も居場所も失い大きな心の痛手となり、その後の生活自体が苦しいものになって進路の希望も消えてしまうこともあります。私立高校では別室登校やオンライン受講で卒業まで支えてくれる学校もあると聞きます。

学習意欲ある生徒、卒業したい生徒を支援する策があればと思います。